1.そもそもハイレゾとは?
なんとなく「音がいい!」というイメージのハイレゾですが、詳しく語るとなるとなかなか説明できないものですよね。 そもそもハイレゾとはなんなのか、今回から5回シリーズでわかりやすくお伝えしていきます。
ハイレゾとは、High-Resolution Audio(ハイレゾリューションオーディオ)の略で、CDよりもレゾリューション(解像度)が高いデジタルオーディオのこと。 CDが登場した時、音のいいデジタル音源として注目を浴びました。
CDはPCMという圧縮方式で、音をデジタル化しています。 PCMとは、Pulse Code Modulationの略で、アナログの音信号をサンプリング周波数(kHz)と量子化ビット数(bit)のサンプリングデータによってデジタル化する方式です。
PCMによって表されたCDのスペックが「44.1 kHz/16bit」。
このスペックを超えるものがハイレゾ音源で、数値が高いほど音が精彩になると言われています。
ハイレゾのスペックの主流は「96kHz/24bit」「192kHz/24bit」なので、音を1秒間に96,000回、192,000回切り取り保存することになります。
bitは、記録できる音の大きさの段階の数で、CDのスペックよりも大きい。 これがハイレゾが音がいいとされる理由です。
CDには、情報量を抑えるために入りきらなかった音があります。 ですが、ハイレゾには圧倒的な音の情報量があるために、原音に近い音が再現でき、音の奥行きや繊細さ、微妙な空気感など、言葉では表現できないような豊かさを持つことが出来るのです。