弊社ではレコードのCD化に際し、レーザーターンテーブルを使用機器の一つとしております。
「レーザーターンテーブルとは何?」と、思う方もいらっしゃるかと思います。
レーザーターンテーブルは一言で言うと、針を使わずに光でレコードを再生する機器です。
レーザーターンテーブルは、低域から高域まで録音時の音を忠実に再生します。そのため、レコードの原音に限りなく近い音を再現させることができるのです。
この素晴らしい技術は、世界で唯一日本だけのもの。レーザーターンテーブルの特徴について、詳しくご紹介いたします。
目次
針が不要
レーザーターンテーブルは、針を使用しないのでレコードを傷つけません。レコードの溝に刻まれた音情報をレーザー光線で読み取るため、レコードに接触せずに再生することができるのです。
音飛びやハウリングがない
レーザー光線で音を読み取るので、レコード針の擦り音や衝撃による音飛び、ハウリング等がありません。
原音に限りなく近い
レコーディングした時の音を、ほぼそのまま再現できる機器です。特に1960年代~1970年代の古いレコードは、元々アルバムの音質が良いので、その迫力ある豊かな音を再現することができます。
実際、プロのミュージシャン、スタジオエンジニアの方々からは、「マスターテープを聴くような原音再生」と、高い評価を得ているそうです。
音創りに厳しい某アーティストも「スタジオで生まれ落ちた時の音がする」と太鼓判。一切デジタル変換せず、レコードの良さをアナログのまま忠実に再現できるのがレーザーターンテーブルの強みです。
丁寧なクリーニングが必要
レーザーがレコードの奥深くの溝まで読み取りを行うので、プチプチとしたノイズがあらわれてしまう事があります。レコードの音信号をアナログのまま再生するため、目に見えないほこりも音情報として拾ってしまうのです。言い換えれば、それほど良質な音情報を拾える、ということになります。
そのため、再生前のレコードの丁寧なクリーニングは必要不可欠です。クリーニングを行う事で、ノイズは大幅に減らすことができます。
再生できないレコード
赤や緑など色つきのレコード、ソノシートは、レーザー光線が透過してしまうため読み取ることができません。黒色のほとんどのレコードは再生可能です。
レーザーターンテーブルでハイレゾ化
2021年6月9日のブログで、レーザーターンテーブルでハイレゾ化を行なった感想を書いています。
角松敏生さんのレコード「GOLD DIGGER~with true love~」「TOUCH AND GO」をレーザーターンテーブルにて再生し、それを24bitでハイレゾ音源化し聴いてみました。
レコード、カセットテープ、CD、MP3などさまざまな音源で聴いてきましたが、レーザーターンテーブルでの再生、そしてハイレゾ化した音の素晴らしさには驚きを隠せません。聴いた瞬間から音の良さがとてもよくわかります。
まず、全体の音のバランスがとても良い。すべての音がちょうどよく聴こえてくる。 音の輪郭も、くっきりと太く感じられます。
聴き比べて初めて気づきましたが、CDやMP3などではボーカルが少しだけ前に出過ぎている気がしました。 レーザーターンテーブルからハイレゾ化したものを聴くと、明らかにボーカルとバックの音とのバランスの良さに気づくことができます。
歌物の楽曲を聴く時、どうしてもボーカルを注視しがちになるかもしれませんが、角松ファンにとっては、ボーカル、ギター、ベース、ドラムetc…すべてのフレーズが一つの楽曲となっています。 歌、各楽器の音がバランスよく聴こえてとても聴き心地がよいのです。
針を使わずレコードを再生するレーザーターンテーブルなのでノイズがなく、それを24bitでハイレゾ化。 まさにアナログとデジタルのまさにいいとこどり、といった感じです。
◆ 角松敏生さんのレコードをレーザーターンテーブルでハイレゾ化
◆ 角松敏生さんのレコードをレーザーターンテーブルからハイレゾ化(1)
◆ 角松敏生さんのレコードをレーザーターンテーブルからハイレゾ化(2)
レーザーターンテーブルは、アナログレコード特有のダイナミックで迫力あるサウンドを忠実に再現できる機器です。ご自宅で眠っているレコードをレーザーターンテーブルでデジタル化し、その音に触れてみてはいかがでしょうか。
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