弊社ではレコードのCD化に際し、レーザーターンテーブルを使用機器の一つとしております。
「レーザーターンテーブルとは何?」と、思う方もいらっしゃるかと思います。
レーザーターンテーブルは一言で言うと、針を使わずに光でレコードを再生する機器です。
レーザーターンテーブルは、低域から高域まで録音時の音を忠実に再生します。そのため、レコードの原音に限りなく近い音を再現させることができるのです。
この素晴らしい技術は、世界で唯一日本だけのもの。レーザーターンテーブルの特徴について、詳しくご紹介いたします。
目次
針が不要
レーザーターンテーブルは、針を使用しないのでレコードを傷つけません。レコードの溝に刻まれた音情報をレーザー光線で読み取るため、レコードに接触せずに再生することができるのです。
音飛びやハウリングがない
レーザー光線で音を読み取るので、レコード針の擦り音や衝撃による音飛び、ハウリング等がありません。
音質
レーザーターンテーブルの再生音は、マスターテープの原音に限りなく近い音。それは、レーザーターンテーブルの完全非接触レコード再生方法が甦らせたものです。
通常、針のレコードプレイヤーは、レコード → 針 → カートリッジ → アーム → 電気信号 ⇒ アナログ再生音といった中間干渉の多い流れに対して、レーザーターンテーブルは、
レーザー(光)⇒電気信号⇒アナログ再生音といったレコード盤からの<ダイレクト再生>です。そのため【音の脚色をせずに、レコード本来の音を再生する】ことが可能です。
それは、【マスターテープを聴くような原音再生】であり、しかも【周波数特性は10~25kHzまでを0-4dbでほぼフラットに再生】するという驚異的なアナログサウンドを私たちの世界に甦らせます。
優れた蘇生能力
割れ、傷、反りなどのレコードも再生可能です。
レコード盤をセットする回転盤部【LTプラッター】はセパレート式になっているため、【LTプラッター】にレコード盤を密着固定させればどのような状態のレコード盤も再生します。
丁寧なクリーニングが必要
レーザーがレコードの奥深くの溝まで読み取りを行うので、プチプチとしたノイズがあらわれてしまう事があります。レコードの音信号をアナログのまま再生するため、目に見えないほこりも音情報として拾ってしまうのです。言い換えれば、それほど良質な音情報を拾える、ということになります。
そのため、再生前のレコードの丁寧なクリーニングは必要不可欠です。クリーニングを行う事で、ノイズは大幅に減らすことができます。
再生できないレコード
赤や緑など色つきのレコード、ソノシートは、レーザー光線が透過してしまうため読み取ることができません。黒色のほとんどのレコードは再生可能です。
レーザーターンテーブルで録音したサンプル音源
- 60年代ジャズ(24bit・96MHz) 60jazz24-96-24241211 2024年12月11日new!
- 70年代女性ポップス(24bit・96MHz) 70femalepops24-96-24241211 2024年12月11日new!
- Jポップ 女性(24bit・192MHz) jpopfemail24-192-24241211 2024年12月11日new!
- クラシック-01(24bit・192MHz) classic01-24-192-24241211 2024年12月11日new!
- クラシック-02(24bit・192MHz) classic02-24-192-24241211 2024年12月11日new!
- ジャズ・フュージョン(24bit・96MHz) jazzfusion24-96-24241211 2024年12月11日new!
レーザーターンテーブルでハイレゾ化
2021年6月9日のブログで、レーザーターンテーブルでハイレゾ化を行なった感想を書いています。
角松敏生さんのレコード「GOLD DIGGER~with true love~」「TOUCH AND GO」をレーザーターンテーブルにて再生し、それを24bitでハイレゾ音源化し聴いてみました。
レコード、カセットテープ、CD、MP3などさまざまな音源で聴いてきましたが、レーザーターンテーブルでの再生、そしてハイレゾ化した音の素晴らしさには驚きを隠せません。聴いた瞬間から音の良さがとてもよくわかります。
まず、全体の音のバランスがとても良い。すべての音がちょうどよく聴こえてくる。 音の輪郭も、くっきりと太く感じられます。
聴き比べて初めて気づきましたが、CDやMP3などではボーカルが少しだけ前に出過ぎている気がしました。 レーザーターンテーブルからハイレゾ化したものを聴くと、明らかにボーカルとバックの音とのバランスの良さに気づくことができます。
歌物の楽曲を聴く時、どうしてもボーカルを注視しがちになるかもしれませんが、角松ファンにとっては、ボーカル、ギター、ベース、ドラムetc…すべてのフレーズが一つの楽曲となっています。 歌、各楽器の音がバランスよく聴こえてとても聴き心地がよいのです。
針を使わずレコードを再生するレーザーターンテーブルなのでノイズがなく、それを24bitでハイレゾ化。 まさにアナログとデジタルのまさにいいとこどり、といった感じです。
◆ 角松敏生さんのレコードをレーザーターンテーブルでハイレゾ化
◆ 角松敏生さんのレコードをレーザーターンテーブルからハイレゾ化(1)
◆ 角松敏生さんのレコードをレーザーターンテーブルからハイレゾ化(2)
レーザーターンテーブルは、アナログレコード特有のダイナミックで迫力あるサウンドを忠実に再現できる機器です。ご自宅で眠っているレコードをレーザーターンテーブルでデジタル化し、その音に触れてみてはいかがでしょうか。
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