デジタル時代のEP

音楽再生の主流がレコードだった世代からすれば、アナログレコードやアナログ盤という呼称は少々とっつきにくいものがあります。時折CDやデジタル配信の音源にレコード時代の名残を見かけるとホッとするものです。

その代表的なものにEPがあります。EPはExtended Playの意味で、「収録時間がLPよりも短く、シングルよりは長い」と日本語で訳すことができます。EPはレコード時代、17センチ盤が一般的に普及しました。

17センチ盤と聞くと、殆どの方は45回転のシングル盤を思い浮かべるのではないでしょうか?実は、EPもシングル盤と同様に45回転で収録していました。

EPはシングル盤よりも長く盤面に収録することが可能でしたが、多くて片面に3曲が目一杯でした。また、EPは45回転ということもあり、同じ17センチで33回転のコンパクト盤よりも優れた音質が期待されました。

現在、CDやデジタル配信などの音源にEPと表示されているものは、シングル盤よりも曲数が多いので、レコード時代と同様のお得感が味わえる仕様となっています。

この感覚はCDのマキシシングルと似ていますが、現在EPとしてリリースする場合は、レーベル側の思いが反映されていると言えます。

レコードのデジタル化

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