レコードが辿ってきた長年の歴史
皆様こんにちは。令和もレコードの愛好家は絶えませんが、レコードが辿ってきた歴史をご存知でしょうか。音声を記録する技術の研究が、実に長い月日を経て進化してきたことを物語っている媒体の一つが、レコードなのです。
諸説ありますが、レコードの原型が発明されたのは1857年のフランスと言われています。
レオン・スコットが発明した「フォノトグラフ」はまだ音声を紙に記録する装置で、再生する機能は無かったそうです。そして20年後の1877年、かの有名なトーマス・エジソンが「フォノグラフ」を発明しましたが、まだ円盤の形ではありません。錫箔(スズという金属の箔)を巻いた円筒に音の溝を刻んで再生可能にする装置でした 。
円盤レコードの登場は、更に10年後の1887年。エミール・ベルリナーが「グラモフォン」を発明しました。
水平なターンテーブルで再生する円盤式のレコードで、量産も簡単に行えたため、たちまち人々に普及しました 。今から140年ほど前には円盤の形のレコードが発明されていたと考えると、なかなか感慨深いですよね。
ちなみに、その後 1920年代にアンプなどを備えた電気式蓄音機、1950年代にはステレオの録音技術が導入されました 。レコードはCDやデジタル音源には無い温かみを持っているから、愛されているのですね。