12インチシングル
1980年代、LP(アルバム)でもシングルでもない、12インチシングルというのがブームになっていました。
大きさはLPと同じ30cm(12インチ)でありながら、曲数は片面に1曲から数曲。 回転数もLPと同じ33回転ではなく45回転がほとんどで、うっかり回転数を間違ってプレイヤーにかけてしまうことも。 LPやシングルよりも優れた音質で、音が分厚く感じられました。
盤面の外周部分のみに音溝が刻まれているため、内周での音質劣化が避けられ、曲数が少ないため、盤面のカッティングによる音溝の間隔を広く行えることによるもの。 価格も1200円~1500円ほどで、シングルより曲数が多くLPよりも安い、という手の届く微妙な価格設定が魅力的でした。
日本では、シングルやアルバムの曲を別バージョンにするリミックスというのが流行り、アーティストやアイドルなどが12インチシングルを発売していました。
筆者が、12インチシングルを初めて認識したのが佐野元春さん。 4枚目のアルバム『VISITORS』の先行シングルとして発売された「TONIGHT」。 そして、シングルカットされた「COMPLICATION SHAKEDOWN」。
それぞれ タイトル曲の「Special Extended Club Mix」というバージョンが収録されており、日本で12インチシングルというものを認識させたのは、佐野さんが初めてなのではと思います。 佐野さんは、「VISITORS」でヒップホップ、ラップも取り入れており、こちらにおいてもパイオニアだと思っています。
レコードのデジタル化
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