3分間の芸術!SP盤の魅力

SP盤は1887年に開発された蓄音機用のレコードの総称で、12インチと10インチの2種類の円盤があり、我が国では10インチ盤が普及し、後にLP盤に移行する1950年代後半まで生産され続けました。

SP盤の魅力は、何と言っても蓄音機から発せられる生々しい音色で、ダイナミックレンジは現在のステレオ録音には到底及ばないものの、独特の空気感を堪能できるため、現在でもSP盤を愛聴している方は多いです。

10インチのSP盤は、片面で最長3分の録音が可能で、感覚としては現在のシングル盤と同じような楽しみ方がありました。当時の作曲家は、この3分という短い時間で完結できるように作曲をして、演奏家も時間を意識しながら録音に臨みました。

また、SP盤は初期と後期とでは録音形態はもちろん、盤面の材質も大きく異なるため、音質の違いを時代ごとに楽しむことが可能です。さらに、SP盤は音楽の発展と共に普及した過程があり、歴史的にも貴重な音源が数多くあります。

SP盤は現行のLP盤とは規格が異なるため、SP盤に対応した回転数のプレーヤーと針、カートリッジなどが必要にはなりますが、LP盤では味わうことのできない生々しい音を堪能することができます。

レコードのデジタル化

レコードのデジタル化

温もりのあるレコードの音はそのままに、CDへのデジタル化サービスを行っております。

デジタル化することでデジタルオーディオプレイヤーにも取り込め、気軽に音楽を楽しむ事ができます。