[再考]モノラルレコードにはモノラルカートリッジを
モノラルレコードにはモノラルカートリッジを使うのが適切とされるのは、記録方式と再生方式の違いによります。
モノラルレコードは横方向(水平面)だけに音溝が刻まれており、ステレオカートリッジで再生すると、縦方向の不要な動きも拾ってしまい、ノイズや音質劣化の原因となります。
一方、モノラルカートリッジは水平方向の信号だけを正確にトレースし、縦方向の動きには反応しない構造になっているため、よりクリアで自然な音質を得られます。
特に1950年代以前のオリジナルモノラル盤ではその差が顕著に表れ、音の力感や定位感、ノイズの少なさなどが改善されます。
また、ステレオ針でモノラル盤を再生し続けると、音溝の片側に負担がかかり盤を痛める可能性もあります。そのため、音質の向上とレコードの保護の両面から、モノラル盤には専用のモノラルカートリッジが最適とされているのです。
レコードのデジタル化CD化録音 全国対応可
