スケルトンのカセットテープ AXIA

カセットテープは、創成期からずっと黒やグレーなどの色が多く、かっちりとしたイメージがあったと思います。 そんな中、富士フィルムが1985年に発売した「AXIA PS-Ⅰ」「AXIA PS-Ⅱ」は、スケルトンのデザインが斬新でおしゃれでした。

中身のテープ部分が、すべて透けて見えるデザインのものはそれまでなかったと思うので、とても画期的な商品だったと思います。

色味は、ノーマルポジションの「AXIA PS-Ⅰ」が、黄色っぽいブロンズトーン、ハイポジション「AXIA PS-Ⅱ」が、薄いブルーがかったスモーキーグレイ。 当時の先進技術、スーパークリスタルハイポリマー使用と謳っています。

カセットテープ販売の大手、TDK、ソニー、日立マクセルに後れをとっていた富士フィルムにとって、再出発と言えるこのシリーズ。 オーディオを使い始める年齢の中学生ぐらいにターゲットを絞ったそうで、アイドルの斉藤由貴さんがCMキャラクターでした。

価格は、大手よりも比較的安かったと思いますが、それが中高生にとっては手に取りやすく、音も良かったので人気商品に。

今では、当たり前のようにあるスケルトンのカセットテープ。 AXIAのカセットテープは、スケルトンのパイオニアと言える画期的なものだったと思います。

カセットテープのデジタル化

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押し入れや、クローゼットの奥で眠っているカセットテープを、当時と同じ音質に近い形でデジタル化するサービスです。
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