[再考]消えたオートリバース機能
カセットテープデッキに搭載されていたオートリバース機能は、テープの再生が片面終了時に自動で反対側の面へ切り替える便利な機能でしたが、カセット文化の終盤にはこの機能が減少していきました。
その主な理由として、まず1990年代以降CDやMD、さらにはMP3などのデジタル音源が普及し、カセットの需要自体が大きく減少したことがあります。
また、オートリバース機構は内部構造が複雑でコストもかかるため、製品の価格を抑えるために機能を省略する傾向が強まりました。
さらに、オートリバースは可動部が多いため故障のリスクが高く、長期使用における信頼性の面でも問題がありました。
加えて、特に業務用や据え置き機器ではA面のみ再生できれば十分というユーザーも多く、必ずしも必要とされなかったことも背景にあります。
こうした理由から、カセットテープの後期にはオートリバースは姿を消していったのです。
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