親愛なるジョージ・スプリングヒル・バンド様

Cute Beat Club Bandを覚えていますか? 藤井フミヤさんがメインボーカルを務めたバンド、チェッカーズの別名義バンドです。

1985年12月に「親愛なるジョージ・スプリングヒル・バンド様」というアルバムを発表。 まだレコードが主流の時代でしたがレコードは発売されず、CD版とカセット版のみの発売となりました。しかも限定発売だったと思います。

1985年はCDも出始めていましたが、まだレコードが主流の時代。 ファンの中心であった当時の中高生は、まだCDプレイヤーを持っておらず、カセットテープ版を買った人が多かったのでは。

このアルバムは、1960年代の伝説のバンド、ジョージ・スプリングヒル・バンドを蘇らせようという企画のもの。 彼らの音源とCute Beat Club Bandによるカバー、企画会議の様子などが収録されています。

ですが、実はジョージ・スプリングヒル・バンドはチェッカーズ側が創り出した架空のバンド。存在するはずはないのです。

リリースしてから少し経っての発表だったでしょうか。 「ジョージ・スプリングヒル・バンドは架空のバンドだから誰も知るはずがない。なのに取材の時に知ったかぶって『あ~いたね、そんなバンド』っていう奴がいたんだよ!そいつ今頃どんな顔してるだろうね(笑)」とフミヤさんが言っていたことを覚えています。

「知ったかぶりをするもんじゃないな~」と、カセットテープを聴きながら肝に銘じたのでした。

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