懐かしいフェリクロームのカセットテープ

カセットテープカセットテープは、1962年にフィリップス社が開発したコンパクトカセットという規格で、MDが登場する2000年代前半までの約40年間、民生用の録音規格として一時代を築きました。

ご存知の方も多いと思いますが、コンパクトカセットはノーマル(TYPE Ⅰ)、ハイポジ(TYPE Ⅱ)、メタル(TYPE Ⅳ)の3つの種類があり、記録する際の音質をそれぞれグレードとして選べるのが特徴です。

しかし、Ⅰ Ⅱ Ⅳとあるのに、なぜⅢがないのでしょうか?実は、このⅢはフェリクロームで、Ⅳのメタルが登場するまで最上位のグレードを誇りました。

ノーマルとハイポジの良い面が採用されたフェリクロームですが、メタルの圧倒的な高音質にはかなわず、短命に終わってしまいます。

二層塗りというハイブリッドな特性も持つフェリクロームは、当時としてはかなり画期的で、ノーマルとして記録することも可能でした。

ただ、低音域から中音域までを得意とするノーマルに対し、高音域を得意とするハイポジの要素が邪魔することになるため、フェリクロームをノーマルとして利用するユーザーは殆ど居なかったようですが、今となれば懐かしい話です。

カセットテープのデジタル化

カセットテープのデジタル化

押し入れや、クローゼットの奥で眠っているカセットテープを、当時と同じ音質に近い形でデジタル化するサービスです。
デジタル化する事でスマホでも聞く事ができます。