CDとレコードの音質の違い
CDとレコードの音質の違い、それはCDがくっきり、はっきりとした音であるのに対して、レコードはやわらかく、なめらかな音であることでしょう。
レコードをずっと聴いてきた人々には、初めて聴いたCDの音がとてもよい音に聴こえたと思います。
しかし、そのクリアすぎる音質に、レコードのいい意味でぼやけたふんわりとした音質が消されたようで、ガッカリとした人々がいたのも事実です。
どちらがよいかではなく、どちらが好みか、というそれぞれの感性の違いになってくるかと思います。
そもそもCDとレコードではダイナミックレンジが全く違うので、レコーディングの際にそれぞれ別のマスタリングを行っています。
CDはデジタルの特徴を活かしたはっきり、くっきりとしたマスタリングを行います。
音の輪郭を強調としたもので、それがいわゆるデジタル感です。
レコードは、なめらかで自然な音になるように創られています。
ですから、いい意味で音の輪郭がふわっとしたようないい意味でぼんやりとした感じが、アナログ特有のあたたかみを醸し出しているのです。
歌もののCDとレコードを聴き比べてみるとよくわかると思うのですが、歌い手の息づかいや、細かいビブラートなどがレコードでは十分に活かされています。
レコーディングしたままの音が録音されているので、レコードを聴くとまるですぐそばで歌を聴いているような感覚になるのでしょう。
普段聴いているデジタル音源の曲をアナログで聴いてみると、新たな発見があってとても楽しいものですし、音楽マニアにとってはたまらない時間になることと思います。