隠れた名盤 Part13

Joe Farrell – La Catedral Y El Toro

1977年の作品です。
[レコード ライナーノーツより抜粋]
Joe Farrellは、マルチリード奏者であります。
チックコリアの有名な「リターントゥフォーエバー」にも参加しています。
フュージョンと言うジャンルが少しずつ頭角を現した頃に発表されたアルバムです。
脇役は、豪華です。
リチャード・ティ、スティーブ・ガッド、エリック・ゲイル、アンソニー・ジャクソンの強力なリズム隊、ディブ・グルーシンもピアノで参加。
ホーンセクションはブレッカーブラザーズ等。
一般的に、この手のアルバムは、脇役が豪華すぎて主役の印象がボケたり、逆に、主役ばかりが出すぎて折角揃えたサイドの顔ぶれが生かされない、と言うパターンが多かった。
ちょっと軽さがある作品のようですが、主役も脇役もタップリと本領発揮しながら、そのどちらへもバランスが片寄らず、しかも八方美人的でない「聴き応え」があって、なお、押しつけがましさのない”軽さ”を漂わせたたもの・・・そういう意味で、逸品な作品だと思います。
1曲目は、スパニッシュ的な長い曲ですが、個人的には、2曲目の「Promise Me Your Love」はソプラノとテナーサックスを持ち替えながら、”口ずさめる演奏”を披露させている。
このアルバムの中では、逸品だと思います。